こんにちわ!家づくりアドバイザーの森島です。
先日もお客様からご質問をいただきました「住宅ローンの金利は上がってきていますか?」。

結論からお伝えすると、住宅ローン金利は全体として上昇傾向にあります。
ただし、すべての金融機関、すべての商品が同じタイミング、同じ幅で上がるわけではありません。
変動金利と固定金利では金利が動く仕組みも異なります。
そのため、ご自身の返済計画にどのような影響があるのかを確認することが大切です。
目次
1.住宅ローン金利が上がっている理由
2.変動金利と固定金利はどう動く?
3.金利上昇で返済額はどれくらい変わる?
4.これから家を建てる方が準備すべきこと
1.住宅ローン金利が上がっている理由
住宅ローン金利が上がっている大きな理由は、
日本銀行の金融政策が「超低金利を続ける状態」から変化していることです。
日本銀行は2026年6月に政策金利を1%程度へ引き上げ、7月31日の金融政策決定会合でも1%程度を維持しました。
政策金利は、銀行が企業や個人へお金を貸す際の金利にも影響します。
長く続いた低金利に慣れていると、1%という数字は小さく見えるかもしれません。
しかし、住宅ローンは借入金額が大きく、返済期間も長くなります。
わずかな金利差でも、毎月の返済額や総返済額に影響するのです。
また、固定金利は長期金利の影響を受けやすく、変動金利より先に上昇することがあります。
住宅金融支援機構の【フラット35】では、2026年7月の最も多い金利が、
借入期間21年以上35年以下・融資率9割以下の場合で年3.14%でした。
固定金利も、以前のような低水準が当たり前ではなくなってきています。
2.変動金利と固定金利はどう動く?
変動金利は「現在の短期金利」、
固定金利は「将来を含めた市場の見通し」の影響を受けやすいと考えると分かりやすいでしょう。
変動金利は、借入時の金利が比較的低い反面、将来の返済負担が増えるリスクがあります。
固定金利は当初の金利が高めでも、返済額を把握しやすい安心感があります。
どちらが正解というわけではありません。家計の余力、今後の収入、教育費、繰上返済の予定などによって、向き・不向きが変わります。
3.金利上昇で返済額はどれくらい変わる?
例えば、4,000万円を35年返済、元利均等返済、ボーナス払いなしで借りるケースを考えてみましょう。
金利が年1.0%の場合、毎月の返済額は約11万3,000円です。
金利が年1.5%になると約12万2,000円となり、毎月およそ9,500円、年間では約11万5,000円増える計算です。
この差は、家づくりの予算にも直結します。
月々の返済可能額が同じであれば、金利が上がるほど借りられる金額は少なくなります。
「希望する家の価格」だけで考えるのではなく、
金利が0.5%、あるいは1%上がっても無理なく返済できるかという視点で資金計画をつくることが重要です。
なお、変動金利には返済額の見直しを緩やかにするルールが設けられている商品もあります。
ただし、金融機関や契約内容によって仕組みは異なります。
返済額がすぐに変わらなくても、返済額に占める利息の割合が増え、元金の減り方が遅くなる場合があります。
4.これから家を建てる方が準備すべきこと
まず行いたいのは、複数の金利で返済シミュレーションをすることです。
現在提示されている金利だけではなく、「今より0.5%上がった場合」「1%上がった場合」も試算し、
生活費や教育費を確保できるか確認しましょう。
次に、借入可能額ではなく、無理なく返せる金額を基準に予算を決めます。
固定資産税、火災・地震保険、将来の修繕費、車の買い替えなど、住宅取得後に必要となる支出も含めて考えることが大切です。
そして、変動金利か固定金利かを、現在の金利の低さだけで決めないようにしましょう。
家計に余裕があり、金利が上昇したときに繰上返済ができる方は、変動金利を選びやすいと考えられます。
一方、返済額が増えることを避けたい方や、今後教育費が増えるご家庭にとっては、固定金利も有力な選択肢です。
住宅ローン金利は、確かに上がってきています。
しかし、「これから金利が上がるから家づくりをやめる」「さらに上がる前に急いで契約する」と、すぐに決めつける必要はありません。
大切なのは、建物・土地・諸費用・住宅ローンを一体で考え、
金利が変化しても家族の暮らしを守れる計画をつくることです。
当社ではご希望の住まいだけでなく、将来の家計も見据えた資金計画を一緒に整理しています。
住宅ローン選びに迷っている方は、まずはご家庭にとって無理のない返済額を確認するところから始めてみましょう。
※金利や商品の条件は、金融機関、審査結果、借入時期によって異なります。本記事は2026年8月1日時点の情報をもとにした一般的な解説です。