新築の防災備蓄は収納量だけで決めない|取り出し方から考える5つの確認
皆様、こんにちは。さんわの家の家づくりアドバイザー、永見です。
家づくりを考えていると、「防災用品のために大きな収納を一つ用意した方がよいですか」と迷うことがあります。水、食料、簡易トイレ、照明、持ち出し袋などを並べると量が多く、空いている納戸へまとめたくなるかもしれません。
ただし、備蓄はたくさん入ることだけでなく、必要な場面で取り出せることが大切です。在宅で使う物、避難時に持ち出す物、普段も使う物を分け、災害リスクと家族の動きを間取り図へ重ねると、場所を決めやすくなります。
**目次**
1. 使う場面ごとに備蓄を三つへ分ける
2. 必要量を確かめてから収納を考える
3. 一か所に集めず家の中へ分散する
4. 重さ・扉・照明まで使う動作で確かめる
5. 入居後も家族で見直せる仕組みにする
1. 使う場面ごとに備蓄を三つへ分ける
最初に考えたいのは、収納の名前ではなく、いつ使う物かという違いです。自宅で過ごす時の備蓄、避難する時に持ち出す物、普段使いながら補充する物の三つに分けると、必要な場所が見えてきます。
たとえば、飲料水や非常食、簡易トイレは在宅避難でまとまった量を使います。持ち出し袋、靴、懐中電灯などは、玄関や寝室など避難前に手へ取れる場所が候補です。缶詰やレトルト食品、衛生用品は、日常の買い置きと兼ねれば期限を確認しやすくなります。
同じ「防災用品」でも役割が違うため、一つの箱へ詰め込むと必要な物を探しにくくなります。今ある用品を床へ並べ、在宅用、持ち出し用、日常兼用の付箋を付けるところから始めてみましょう。
2. 必要量を確かめてから収納を考える
収納を決める前に、家族に必要な量を大まかに把握します。首相官邸の案内では、飲料水は3日分で1人1日3リットルが目安、非常食は3日分、大規模災害では1週間分の備蓄が望ましいとされています。これは2026年8月24日に確認した情報です。`【最新情報の確認が必要】`
必要量は人数だけでは決まりません。乳幼児、高齢の方、服薬中の方、アレルギーがある方、ペットがいる家庭では、食品、薬、衛生用品などが変わります。収納の容量を先に固定せず、家族ごとの必要品を書き出してから箱や棚の数を考えます。
すべてを一度に揃えなくても大丈夫です。まずは普段食べる物を少し多めに持ち、使った分を買い足すローリングストックから始める方法もあります。行政の最新チェックリストと家族の条件を照らし合わせてください。
3. 一か所に集めず家の中へ分散する
大きな収納へまとめると管理しやすく見えますが、その部屋へ入れない時は使えません。玄関、キッチン、寝室などへ役割別に分けると、家の一部が使えない場合にも備えを残しやすくなります。
配置を考える時は、入居予定地のハザード情報も確認します。尾道市にはWEB版ハザードマップが公開されています。浸水や土砂災害等の想定は住所や敷地条件で異なるため、地域名だけで判断せず、最新の地図と避難情報を確認してください。`【最新情報の確認が必要】`
床に近い場所へ重い水を置くと持ち上げやすい一方、浸水が想定される場所では高さを考える必要があります。すべてに共通する正解はありません。土地のリスク、重さ、取り出しやすさを担当者と一緒に比べましょう。

4. 重さ・扉・照明まで使う動作で確かめる
図面の収納面積だけでは、実際に取り出せるか分かりません。水の箱を床から持ち上げる、棚から容器を引く、扉を開けたまま通路に立つ、といった動作まで想像します。棚の耐荷重は収納や施工方法で異なるため、重い物を置く位置は設計・施工担当者へ確認が必要です。
停電時は収納の中が暗くなります。懐中電灯そのものを奥へしまうと、照明を探すための照明が必要になります。寝室の足元、玄関の手に届く場所など、暗い状態でも近づけるかを考えます。
モデルハウスや今の住まいで、同じ大きさの箱を持って確かめる方法もあります。扉、取っ手、棚板、前方の余地を確認し、家族の身長や力に合うかを見てください。
5. 入居後も家族で見直せる仕組みにする
備蓄は置いた時点で終わりではありません。食品の期限、電池、充電機器、衣類のサイズ、薬、家族構成は変わります。奥へ詰めるだけの棚より、前から見える、古い物から使える、箱ごと取り出せる仕組みが見直しを助けます。
場所を家族で共有することも大切です。一人だけが把握していると、その人が不在の時に探せません。間取り図へ印を付けた簡単な一覧を作り、持ち出し袋と在宅用備蓄の位置を確認しておきます。
見直す日は、防災の日、季節の変わり目、食品を買い足す日など、続けやすいタイミングで構いません。収納に少し余白を残しておくと、入居後に必要量や置き場所が変わっても調整しやすくなります。
**まとめ**
新築の防災備蓄は、大きな収納を一つ作るだけでは決まりません。在宅用、持ち出し用、日常兼用へ分け、家族に必要な量、土地の災害リスク、取り出す動作を確かめたうえで、家の中へ分散することが大切です。
最初から完璧な配置にする必要はありません。今ある防災用品を三つに分け、間取り図の玄関、キッチン、寝室へ仮の印を付けるだけでも、足りない場所や動作が見えやすくなります。
さんわの家へご相談いただく際は、入居予定地のハザード情報と、ご家族に必要な備蓄のメモもお持ちください。収納の位置や扉、棚、動線を確認する材料になります。
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