皆さんこんにちは!
さんわの家:住宅アドバイザーの平田です^^
間取りの打ち合わせでは、部屋の広さや収納に目が向きやすいですが、毎日何度も使う室内ドアも暮らしやすさに関わります。
「開き戸と引き戸は、どちらが使いやすい?」「全部を引き戸にすると便利?」と迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
どちらにも使いやすい場面があり、一つの種類にそろえることが正解とは限りません。
扉を動かす場所、壁の使い方、通る時に持っている物まで重ねて考えると、ご家族に合う選び方が見えてきます。
今回は、開き戸と引き戸を選ぶ時に確認したいポイントについてお話したいと思います。
【目次】
1. 扉の動きと壁の使い方を知る
2. 開き戸が合わせやすい場所
3. 引き戸が使いやすい場所
4. 家具と家族の通り方を重ねる
5. 図面と実物で一枚ずつ確認する
1. 扉の動きと壁の使い方を知る
開き戸は、丁番を中心に扉が前後へ動くタイプです。
扉を開く側には、扉が通るための床の範囲が必要になります。
引き戸は、扉を壁に沿って横へ動かすタイプです。
前後の床を使いにくい一方で、扉を引き込む側には壁の長さが必要です。
同じ出入口でも、動く方向が違うため、家具を置ける場所やスイッチの位置が変わります。
平面図では扉の線だけに見えますが、実際の暮らしでは、人が立つ場所と手を伸ばす方向も含まれます。
まずは「開いた時に扉がどこへ来るか」「開けた扉がどの壁に重なるか」を見てみましょう。
引き戸にも、壁の前を走るもの、壁の中へ引き込むもの、床にレールがあるもの、上から吊るものなどがあります。
開き戸にも、押して入るか引いて入るか、左右どちらを軸にするかという違いがあります。
名前だけで決めず、採用する建具の動きまで確認することが大切です。
2. 開き戸が合わせやすい場所
開き戸は、扉の横に引き込み用の壁を確保しなくても計画しやすいことが特徴です。
そのため、出入口の近くに収納やスイッチを置きたい場合、間取りをまとめやすいことがあります。
扉を閉めた時の隙間や音の伝わり方は製品によって異なりますが、個室の落ち着きを重視して開き戸を検討することもあります。
ただし、廊下側へ開く計画では、通る人と扉がぶつからないかを確認します。
近くに別の扉がある場合は、二枚を同時に開けた時に当たらないかも見ておきたいですね。
室内側へ開く場合も、ベッド、机、収納の引き出し、床に置く荷物が扉の動きを妨げないかを考えます。
トイレや洗面室など限られた空間では、扉が開いた時に人の立つ場所を狭めないか、緊急時に開けられるかという確認も必要です。
開き戸は一般的だからどこでも使いやすい、と決めつけず、開く先に人や物がないことを図面で確かめましょう。
3. 引き戸が使いやすい場所
引き戸は、開閉する時に扉が前後へ大きく動かないため、扉の近くの床を通路として使いやすくなります。
洗濯物を持って洗面室へ入る時や、両手に荷物がある時にも、体の移動を小さくして開けられる場合があります。
少しだけ開けておく、開けたまま二つの空間をつなぐ、といった使い方をしやすいことも魅力です。
一方で、扉が動く壁には、家具や棚、コンセントなどを置きにくい場合があります。
壁の中へ引き込むタイプでは、内部の掃除や将来の点検方法も確認しておきたいところです。
床のレールや段差、戸車、ゆっくり閉まる機能の有無なども製品ごとに異なります。
引き戸なら必ず軽く、安全に使えるとは限らないため、操作する力や指を挟みやすい場所を実物で見てみましょう。
音やにおいの伝わり方を抑えたい部屋では、建具の種類だけでなく、壁や換気を含む計画として相談することが大切です。
4. 家具と家族の通り方を重ねる
室内ドアを選ぶ時は、部屋名ではなく、その出入口を誰がどのように通るかを考えてみましょう。
朝の洗面室なら家族が続けて通り、寝室なら夜に静かに開閉することが多いかもしれません。
子ども部屋では、扉の近くにランドセルや本棚を置く可能性があります。
将来、歩行を支える道具や大きな荷物を持って通る場面を想像すると、必要な開口や取っ手の使いやすさも変わります。
家具配置図には、扉を閉じた状態だけでなく、全開にした線も書き込んでもらうと分かりやすくなります。
引き出しやクローゼットの扉、冷蔵庫など、同時に動く物との重なりも確認します。
朝の支度など家族の動きが重なる時間には、一人が扉を開けた時、廊下を通るもう一人が立ち止まらずに進めるかも想像してみましょう。
小さなお子さまが扉の反対側にいる場面や、来客が間取りを知らずに開ける場面を考えると、見落としていた干渉に気づけることがあります。
照明のスイッチは、部屋へ入る時に扉の陰へ隠れない位置にあるでしょうか。
掃除機をかける時にレールが気になるか、ロボット掃除機を使う予定があるかも、ご家庭によって判断が分かれるところです。
今ある家具の寸法だけでなく、買い替え後に置きたい物も含めると、壁を残す価値と床を空ける価値を比べやすくなります。
5. 図面と実物で一枚ずつ確認する
すべての室内ドアを一度に決めようとすると、色やデザインの印象だけで選びやすくなります。
玄関からリビング、リビングから洗面室というように、普段の移動順に一枚ずつ確認してみましょう。
図面の上に指を置き、扉を開ける動きをなぞると、人がどこで立ち止まるかが見えてきます。
モデルハウスやショールームでは、見るだけでなく、荷物を持つ場面を想像しながら開け閉めしてみてください。
取っ手へ手が届く位置、閉まり始める速さ、全開にした時の有効な通り幅も確認したいポイントです。
家族で身長や利き手が違う場合は、普段よく使う方だけでなく、できれば皆さんで操作してみると安心です。
扉の色や高さは内装の印象にも関わりますが、最初に使い方と納まりを決め、その後に床や壁との組み合わせを見ると整理しやすくなります。
尾道市・福山市・三原市周辺でも、敷地の広さや間取り、ご家族の暮らし方は一軒ごとに違います。
開き戸と引き戸の長所を場所ごとに使い分け、毎日の小さな動作が無理なく続く計画にしたいですね。
まとめ
開き戸は横の壁を使いやすく、引き戸は扉前後の床を使いやすいという違いがあります。
どちらかに統一するのではなく、家具、スイッチ、人の立ち位置、扉同士の動きを図面に重ねてみましょう。
毎日どのように通るかを想像し、実物を操作しながら、出入口ごとに合う形を選んでみてください。
参考になればうれしいです!
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